脂漏性皮膚炎に悩む方にとって、シャンプーは特に慎重に選びたいものですよね。
皮膚科に行ってもらう外用薬だけでは、治ったと思ったら再発してしまうことも多くあります。
今回は脂漏性皮膚炎は治りにくく、再発する理由、再発防止の方法、特に市販されているシャンプーで脂漏性皮膚炎にあっているものをご紹介します。
●頭皮にもできる脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は”皮膚炎”の名称がついているので、皮脂が多い顔や首筋などの皮膚に発症するものと思われるかもしれませんが、頭皮にもできます。
症状がでる場所は人によって異なりますが、顔と頭皮の両方にできる場合があります。
顔などの皮膚にできた場合は、赤みや湿疹がでますが、頭皮の場合はその他にかゆみや皮膚がかさぶたになったり、大量のフケがポロポロ落ちたりします。
フケやかゆみがでて頭皮が脂っぽいので、皮脂を取り除こうとして熱いお湯で洗浄力の強い高級アルコール系のシャンプーを使うと頭皮に刺激が強く逆効果になります。
洗浄力は弱くなりますが、頭皮に与える刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使うことがベストです。
いろいろなシャンプーを使ってみても、フケやかゆみが改善されないときは皮膚科に行って対策方法を相談してみることをおすすめします。
かゆみがひどいときは、ステロイド外用薬を使ったり、抗真菌剤であるニラゾールローションなど使って治します。
●脂漏性皮膚炎は治りにくく再発する、その理由は!?
皮膚科に行って塗り薬をもらって毎日塗っていくと、痒みも治まり赤みも無くなり、皮膚が剥がれ落ちてくるという症状も消えできます。
あーこれでやっと治ったと安心していたいたら、再発するということも多くあります。
確かにステロイド外用薬でかゆみを抑え、抗真菌剤で原因菌のマラセチア菌を撃退していったん治っても、マラセチア菌は常在菌なので豊富に分泌される皮脂をエサにまた増殖してしまうことになります。
つまり、頭皮の皮脂分泌を抑えるように内側から改善しないと、何回でも再発してしまうことになるのです。
頭皮の皮脂分泌を抑えるためには、どのような方法をとればいいのでしょうか?
●脂漏性皮膚炎が再発しないための対策は?
・食生活の改善
肉中心の脂っぽい食事、糖分、アルコール、コーヒー、香辛料などは摂取しすぎると皮脂の分泌量を高めたり、皮膚を刺激するので摂り過ぎに注意しましょう。
また、ビタミンB群が摂れる食事も皮膚トラブルの改善に効果的です。
中でも、ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝に関係し、ビタミンB6は皮膚の元になるたんぱく質や造血に関係するビタミンです。
ビタミンB2を多く含む食品には、豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳などがあります。
ビタミンB6を多く含む食品には、かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナなどがあります。
・睡眠をしっかり取り、ストレスを溜めない
睡眠不足やストレスは自立神経を乱すため、ホルモンバランスに乱れが生じ皮脂の過剰分泌を起こします。
しっかり睡眠時間を確保し、精神及び肉体にストレスを溜めないようにしましょう。
・皮膚を清潔にする
入浴や洗髪が不足すると頭皮には皮脂が溜まりやすくなり、原因菌のマラセチア菌が増殖しやすくなります。
頭皮への刺激を低いものにして、皮脂や汚れをしっかりと洗い流せるものを選んで使いましょう。
●脂漏性皮膚炎に合った市販のシャンプー
・コラージュフルフルネクストシャンプー
「コラージュフルフル ネクスト シャンプー 」は皮膚科でも脂漏性皮膚炎にすすめられる薬用シャンプーです。
脂漏性皮膚炎の原因となっているマラセチア菌を減らしてくれる抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩)と抗酸化・殺菌成分(オクトピロックス(R))が配合されています。
抗真菌成分はフケの原因となる菌の増殖を抑え、フケやかゆみを防ぎ、抗酸化・殺菌成分は頭皮の汗臭さを防いで頭皮を清潔に整えます。
うるおいなめらかタイプとすっきりさらさらタイプの2種類がありますので、お好みで選べます。
脂漏性皮膚炎にお悩みに方に多く使われているシャンプーです。
・カダソンスカルプシャンプー
皮膚科専門医が監修した「脂漏性皮膚炎」と診断された方におすすめのシャンプーです。
フケやかゆみを抑える抗菌成分のサリチル酸、頭皮の痒さを抑えるグリチルリチン酸2K、99%天然由来成分配合、アミノ酸系シャンプーです。
さらにフケの原因菌のエサになる油系の保湿成分ではなく、水溶性の保湿成分シロキクラゲエキスも配合しています。
・すこやか地肌美容液シャンプー
「すこやか地肌美容液シャンプー」は、頭皮のかゆみやフケを解消してくれるアミノ酸系のシャンプーです。
わさび・ソメイヨシノ・ヒノキチオールの植物エキスが、肌荒れとかゆみをしっかり改善します。
また、ヒアルロン酸、コラーゲン、アロエエキスなど全部で5種類の保湿成分が頭皮を保湿します。
かゆみの元を抑え→正常化→守るといったケアがしっかりできるため、30~40代の頭皮の悩みを持っている女性に人気です。